2023年11月1日、新潟県燕市に拠点を置く特定非営利活動法人フードバンクつばめは、つばめベースと宮町食堂をオープンしました。フードバンクつばめは、すべての子どもが自由に夢を描けるように、両施設を使って多くの支援事業に取り組んでいます。この記事では、私たちが行っている支援の内容について、ご紹介します。
つばめベースと宮町食堂では、大きくわけて4つの支援を展開しています。①食の支援、②教育の支援、③生活の支援や遊び場、そして④交流と情報の支援です。そこからさらに枝分かれして、多くの支援を行っているので、以下で順にご紹介します!
①支援対象の方が24時間使える新潟コミュニティフリッジ
24時間365日使える無人の冷蔵庫で、支援対象の要件を満たす方がご利用できます。
(詳しくはこちら→https://niigata-communityfridge.jp/)
②原則週一回開催する子ども食堂
子どもは無料、親御さんは300円で宮町食堂の料理長が作る食事を楽しめます。子ども食堂は、宮町食堂の収益によって運営されています。
③ほかの飲食店と同様に誰でも使える地域の食堂、「宮町食堂」
フードバンクつばめの支援の対象者などに限らず、どなたでもふらっと来られる食堂です。地域の食堂が少なくなった今日、地域の方の「孤食」を解消しながら、ここでの収益により子ども食堂を運営していきます。
④ボランティアスタッフを中心とした無料塾つばめ寺小屋
子どもの貧困による教育の格差は年々深刻化している問題です。しかし日々の生活を送ることに精一杯の世帯にとって子どもを学習塾に通わせることは大きな負担であり、現実的に難しいことです。
そういった教育の格差を少しでも減らすため、無償の学習支援を新潟コミュニティフリッジ支援対象の世帯向けに提供します。
⑤ランドセルなど就学に必要なものを無償で提供する支援事業
フードバンクつばめでは支援している世帯の子どもを対象に、就学に必要な物品、ランドセル、靴、学用品、運動用具などを新規で購入し無償で提供する取り組みを行います。
⑥不要になった学用品や制服をリサイクルする学用品リサイクル事業
制服や部活動に使う用具を始め、多くの物品が必要となる学生生活。フードバンクつばめでは、まだ使える学用品を必要な誰かに渡す、リサイクル事業を行います。
⑦卓球台や漫画本、駄菓子屋を完備した子どもたちの秘密基地「つばめベース」
つばめベースは、放課後でも、学校に行きたくない日でも、家に誰もいないときでも、子どもならいつでも誰でも大歓迎。ゲームやYouTubeができるWi-Fi完備、漫画や駄菓子屋、卓球台などもそろっています。
また、つばめベースの一角には昔懐かしいレトロゲームも設置予定。かつて子どもだった大人の利用もOKです。
⑧イベント企画・交流の場づくり
つばめベースではミニライブや映画上映などさまざまなイベントを開催します。親子で一緒に、大人同士のお楽しみとして、もちろん子どもだけで楽しむのもOK。年々少なくなる「地域の交流の場」となることを目指します。
⑨不要になった衣類や日用品を物々交換する「ZUPPEつばめ」
ZUPPE(ずっぺ)は新潟県燕三条地域の方言で「おあいこ」や「おたがいさま」「差し引きゼロ」などという意味があります。使わなくなった洋服や雑貨を物々交換できるスペースです。
①子育てを頑張る親御さんの休憩室や相談室
毎日頑張るママのために、保育士や保健師などの経験者や子育ての先輩が相談に乗る機会を提供します。「具体的な悩み事があるわけではないけど、誰かと話したい、誰かに話を聞いてほしい」という場合もご利用できるように、現在準備中です。
②地域の方がほっと一息つけるようなカフェ「喫茶すずらん」
子どもたちがつばめベースで遊んでいる最中でも、ふらっと一人でも、気軽に来られるカフェをオープンします。
③経済格差による「体験の貧困」を是正するための子ども支援プロジェクト
経済的な理由から「長期休暇にどこにも行けない」「ほかの子ども達と同じような体験ができない」という、体験の貧困問題。フードバンクつばめでは支援対象の子ども達に対し、「夏休みの体験教室」や子どもの成長に有益な体験イベントをいろいろと計画しています。
簡単な概要だけでしたが、フードバンクつばめがつばめベースと宮町食堂で実施する支援事業をご紹介しました。このウェブサイトでは、今後も具体的な取組内容について発信していきますので、これからもぜひご覧ください!